Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

ルネサンス

私の専門、美術史では『ルネサンス』は「古典復興」と定義づけられる。それでは少し意味が分からない。「古典」が「復興」???といったように、何が古典で、震災でもないのに「復興」とはいかなることか、という事態になってしまう。

ルネサンス』、それは、人々の知りたい、学びたい、といった欲求が極限にまで高まり、既成世界を押し上げて爆発した状態、とでも表現すると丁度いい。つまり今まではキリスト教世界、それは天動説にはじまり、進化論、色欲の禁忌、等々、今までキリスト教的世界観に押し込められていた人間の欲求が解放された、ということである。美術では、古くはギリシア・ローマ的な肉感が表現されはじめ、「エロく」なっていくのである。

ここまで書いておきながら、同じルネサンスでも「古典復興」ではなく、スポーツクラブのルネサンスである。まぁイケメンたちが一生懸命汗を掻いている姿は、ギリシアろローマ的な肉感に通じなくもない。

さて、この私も一応はジム歴2年ではある。通ったのはそのうちの3ヶ月間ぐらいではあるが、通わなくなったのには理由がある。それは、自分が大好きだったイケメンインストラクターが、転勤で氷川台に行ってしまったのだ。そうなると当然に通う回数は劇的に減る。さらに通っていたティップネスは、インストラクターの人数が少ないので楽しくない。

そこで自分はジムを変更する事にした。今度はルネサンス。ここに決定したのは、キャンペーンで会費が安くなっているということもあったが、それ以上に学生のバイトの人数が多いのだ。それも、妬ましい程にさわやか。なんか唾液はミント味と妄想してしまうかのような爽やか好青年たち。その嫌みなほどに漲る爽やかさに心底惚れたのだ。

もう一つ、前回の失敗を振り返ると、自分は有酸素運動として2時間ほどウォーキングマシーンに乗っていた。本当は走りたいのだがそこまで急に運動を始めると心筋梗塞を起こしてしまいそうだったので歩くことにしたのだが、これが失敗。そもそも2時間も歩いていると非常に暇。ひたすら景色も変わらない中歩くのだ。テレビを見ながら歩いていても暇なのだ。なので、今回は思い切って露出度の高い水泳に挑戦することにした。

こう見えて自分は学生時代は水泳をしていた。今では考えられないことだが、ガシガシ運動をしていたのだ。かくして頭の中では、昔取った杵柄で、颯爽と泳いでいる自分の姿。

ただこういう事は頭の中だけで、現実は昔のような事にはならないのが鉄則ではあるが、自分の場合も、まさにそうであった。

もう25m泳ぐのですら息絶える。とりあえず最初だからビート板を使って暫くは泳いだが、それでも苦しい。

なのでアクアビクスに取り組むことにした。ちなみに私は「舞姫」と称されるほど、ダンスが好きだ。まぁそのダンスはベッドの上だけに限られるのではあるが、ダンサーである事には変わりない。

かくして昨今、私の中ではアクアビクスがちょっとしたブーム。今日も新しく買った水着で華麗に舞いにいくのだ。