Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

驚いた事

昨今話題となっている品質保持期限を過ぎた鶏肉を使った食品が日本に入ってきていた件。このニュースには本当に驚いた。その鶏肉はファミマとマクドナルドに納品されてナゲットとして提供されていたようである。

私が驚いた理由。それはあのナゲットに品質保持期限を過ぎた鶏肉を使っている、という部分ではなく、本当に鶏肉が使われていた、ということである。自分は数回、某M社のナゲットを食べたことがあるが、あの味の違和感、本当に鶏肉なのかと常々感じていた。旨い、旨いと食べる人の味覚が分からない。某M社に健康などという事を求めるべきではないがそれ故に、あのナゲットが鶏肉以外の「何か」が使われていても驚かないのだ。逆説的にいうならば、鶏肉が使われていたことに驚いた。

自分が小学生の頃、そういえば「赤いウインナーは兎肉」とか「某ハンバーグは食用ミミズ」とかいう根も葉もないウワサが同級生の間で話されてはいたが、考えてみれば、加工食品のトレサビリティは消費者は確認のしようがない。書かれている内容を信用するしか無いのである。それ故に、その加工品に携わる人々は、何度も工場、仕入れ先に赴いて安全性を確認するのだ。だとすれば今回の件は上海の工場が最も悪いが、仕入れる日本国内の企業側にも職務の怠慢があったのではないだろうか。

「職務の怠慢」だと言ってしまえば簡単ではあるが、もちろん全てを管理・調べる事は不可能ではある。日本に入ってくる数パーセントを調べるのが関の山である。現状ですら、そうであるのに一部の人々が推進しているTPPなどに入ってしまえば、日本が頑なに守っている「食の安全」が完全に崩壊してしまうかもしれない。なぜなら、某国には鶏肉にする際に余計な手間を掛けないように「羽がない」「脳神経がない」遺伝子組み換えた鶏がいるというウワサなのだから。ここまでくれば人工物以外の何物でもない。

このウワサ、本当かどうかは自分が確認を取っていないので、事実か否かは断定は出来ないが、それでも「食の安全」までもを統一化するTPPは、その1点だけを取ってみても危険な協定であると感じるのである。

今回健康被害は出ていないとされているが、その点については不幸中の幸いであると感じるとともに、その奥にある「食の安全」が犯されるかもしれない危険性についても考えなければいけないのだ。