Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

Don't hesitate, just go ! You'll see after you go there.

迷わずいけよ、行けばわかるさ

 渋谷という街は何故にこうも複雑なのだろうか。小さな路地、比較的狭いエリアに店が乱立していて、比較的最近建てられた美しい建物から、よく見ると汚い建物までが併存していて、更にはラブホから風俗店までが共存している。比較的若い人たちがいるから、普段は感じないかもしれないが、やはりカオス的な街ではある。

  本日はその渋谷の風俗店が立ち並んでいる道を早足に歩いている時に、「大好きお兄ちゃん」というイメージヘルス店から、イケメンリーマンが出てきた話でもなく、そのイケメンリーマン(新人2年目の銀行員風)と電車が隣になって、シャンプーのいい香りがした話でも、さらにはそのリーマンから漂うシャンプーの香りに妄想をして興奮したとかいう「ゲスい」話でもない。

 そうではなく、いつもながらの美味しい店の話なのだ。比較的家賃が安そうな古い建物が建てられている路地にその店はある。はっきり言って、ここを一人で初めて行くきにはなれないほどの立地場所なのだ。ただこの店が変わっているのは、客が途絶えないところ。実際会計を済ませた客が店を出ても数分後には新しい客が来る。

 店に向かう路地からは、どこはかとなく風俗店の匂いがする。あの洗剤やボディソープ特有の人工的な香りと体液の匂いを消そうとばらまいている消臭剤の入り混じった独特の香り。そういう香りを微かに嗅ぎながら、時代から取り残された路地を進む。

 店内も場末感が漂っている。看板からして昭和感が漂っている。

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手狭な店内は夫婦ふたりで何十年も営業しているであろうモノの配置と、おしながき

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こういう店は、たいてい不味いかうまいかのどちらかだが、この店に関していえば最高にうまい。揚げたての鳥かつは硬くもなく、そして油っぽくもない。男性の腹を十分に満たしてくれるのに、食い終わった後の胃もたれが全くない。

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サクサクの衣とジューシーな肉。これが650円とは非常にリーズナブルではある。そしてついてくる味噌汁が最高に旨いのだ。ちゃんと出汁を丁寧に取って作った味噌汁。それはどこか家庭の味を思い出させてくれる。さすがに毎日は飽きるが、頻繁に通っているお店なのである。

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