Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

銀色にウットリ

  トパーズと聞いて何を思い浮かべるだろうか?

大部分の人は貴石のトパーズだろう。若しくは、村上龍の小説『トパーズ』であろう。自分もまた、『トパーズ』で村上龍という小説家を知り、大都会で「売春」という職業につく女性たちの世界に驚いたものだ。そしてそのあと、『69』を読んで、村上龍にのめり込んでいくことになる。
 
  ここまで書いていて申し訳ないが、本日の本題は読了した小説の感想でも、一時期好きであった村上龍でもない。そうではなく別の「トパーズ」だ。同じトパーズでも、銀色に輝くトパーズは凄く逞しく、それでいて華やかなヤツの話。
 
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  これが本日の本題のトパーズ。自分がこいつに始めて知り合ったのは、21歳の時。旅行関係のバイトをしていた時だ。旅行関係の人は結構持っており、航空関係の人も同じメーカーの違うやつを使っている。旅慣れた人にはリモアは有名だったのだ。そしてその当時8万近くしたが購入した。安いシリーズもあるがこれに決めたのは、アルミで出来ており頑丈。そして雨の日でも雪の日でも、中が濡れないというところに強く惚れたのだ。
 
  やはり自分の直感は正しくて、出かける時は必ず自分の側に寄り添っていてくれた。かれこれ10年以上使ったのに、全く壊れる気配がない。高いけど長持ちするのだからコストパフォーマンスはバツグンにいい。そして4輪というのも、また移動に便利である。
 
  かくして、数年のうちにMAXで109Lから42Lまでトパーズが自宅内に増殖していくことになる。。。
色々なエアラインに乗ったとき、記念としてトパーズに貼る事は定番で、ずっと続けてきたことだ。なのに、先日、10年以上付き合ってきたトパーズが壊れた。
 
  突然4輪中3輪の回転が悪くなってきたのだ。転がしているというよりかは無理やり引きずっているっていう感じ。徐々に回転が悪くなってきたと感じてはいたが、突然動かなくなってしまった。それも空港で。
やはりホイールの動かないトロリーはただのでかいバッグ、それもアルミでできたトパーズは重量も半端ない。もう居ても立っても居られなくなってきたので、ちょうど羽田空港のANA Festaで同じサイズのものを購入することにした。
 
  ANA FESTAで購入したのは、正規代理店であるということと、ANAカード支払いをすると割引がある点、そして一番重要なのだが、今すぐにこの動かないアルミの塊となってしまったリモアをなんとかしたかったからだ。
 
  かくして、新しいトパーズを手にし、古いやつは空港からヤマト運輸で送った。今はピカピカのリモアだけど、使っているうちに凹みやキズが出てきて、それがまた個性になっていく。
新しいトパーズとともに、はじめて一人で海外に飛び出した21歳の時のように、もう一度自分も初心に戻ろうと思ったのだ。