Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

同源楼


  本日は、赤坂にある四川料理の名店、同源楼で食事をした。こちらの店もそんなに高くは無いのだが、味付けも良く、そして唐辛子と花山椒が本場四川の様に使われていて、その痺れるような辛さがクセになる。
  以前はよく通っていた店なのだが、最近は足が遠のいていた。赤坂という立地なのか、味が良いのかはわからないが、いつも混んでいるからだ。予約無しでは断られる事が数回続いたので、なんだか癪に触って行かなかった。今日もどうせダメだろうと半ば諦め気味で立ち寄ったのだが、運良く1咳だけ空きがあり、不愛想な店員に指さされたエレベーター横の席に通される。

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まずは【豚肉の泥ソース】を注文。
焼かれた豚バラ肉の上にたっぷりのニンニクをラー油で炒めたソースがタップリとかけられている。見るからに辛そうだが、見た目ほど辛くはない。また、薄いバラ肉は、ニンニクソースがよく絡まり、そして脂っぽくも無く、最初に口に入れるのにはピッタリだ。

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次に運ばれてきたのは、【旬の魚 彩り野菜巻き】
これで口の中をアッサリさせる。見た目はアッサリな、普通のあっさりした料理に見えるが、そこは同源楼、酸っぱ辛いタレがかかっていて、非常にうまい。そして辛さも絶妙で、適度な酸味に箸が進む。

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鶏肉の本格四川唐辛子・花山椒炒め】と【四川風豚の角煮】を次に注文。これぞ四川の味という料理二品だ。鶏肉の唐揚げを、山椒・唐辛子と共に再度炒めたこの料理は、唐揚げの衣に唐辛子の辛さと、山椒の香りがよく移っていて、ピリ辛香ばしい一品だ。自分は酒を飲まないが、もし酒飲みであれば、この料理は酒がよく進むだろう。
そして、豚の角煮。こちらもよく脂が落とされていて、柔らかい。こちらにもタップリの唐辛子と山椒が上に載せられているのが、四川風たる所以なのだろう。ただ、八角味が少し強かったのが残念だ。

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最後に、〆の【汁なし坦々麺】を注文。
辣油とミンチ肉、少量の香味野菜とゆで卵が、細麺によく絡んで、うまい。そして、食べるほどに辛さが突き上げてきて、額からじんわりと汗が出てくる。これぞ四川料理

  箸が進むにつれて、ジャケットは脱ぎ、すでに半袖Tシャツ姿。口の中は山椒と辣油で麻痺しているのに箸を止めようとはしない。汗だくになりながらも、「辛い」「辛い」と言いつつも、運ばれてくる料理を黙々と食べた小一時間であった。