Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

冬の風物詩といえば

 考えてみればもう師走。今年も残り1ヶ月を切った。昨今の温暖化のせいか、はたまた異常気候のせいかは知らないが、「秋」の短さと、本格的な「寒気のシーズン」の境界が非常に曖昧なのだ。季節は冬であるが、何となく秋の延長上にダラダラと過ごしているイメージではある。

 ただ、確実に暦では冬なのだ。それを唯一実感できるのが、唇の、肌の、そして、朝起きた時の喉の乾燥なのである。正直に言って、先日まで、乾燥肌で(それもヒビ割れるほどの)悩んでいる人は滅多にいないと思っていた。乾燥で全身が痒く、一度掻き始めるともう止められない。そして毎日シャワーを浴び、体を洗っているのにもかかわらず、粉が飛び散るのだ。その様は、他人から見れば不潔に写るだろう。

 一言で言えば体質。そう、体質なのである。病気ではないが、治らないのであれば、上手に付き合っていくしかない。

 そして、オンライン上の会話でも、「寒いね」という会話より、乾燥肌とその対応策を話す機会が多くなった事に、昨今の気候の状況を端的に表していると感じたし、乾燥肌で悩んでいる人が多い事も知った。

 乾燥肌に悩んでいる人は多い。いつの頃からか冬になれば肌がカサカサ、そして部分的にオイリーな体質になってしまった。そして救世主がごとく、全国の乾燥肌の方々、そして一部の若返りたい方々に支持されている保湿剤があるのだ。

 それを自分が知ったのは、かれこれ数年前の頃。皮膚科にて診察の際に、乾燥肌の事をついでに相談した時であった。その女医さんは、サクッと「じゃー、保湿剤出しておきますね」といって処方した保湿剤が本日の本題。

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 ヒルドイド、正直、この薬の本来の役割は知らないが、多くの皮膚科が保湿剤としてこの薬を出していると思う。軟膏やら、クリームやら、ローションやら、があるが、自分的にはこのクリームが好きだ。足から手、そして顔と首の非常に乾燥している部分に塗り込む。すると3日以内には、その保湿力の高さを実感できた。これが1本200円(保険適用)で手に入るのであれば、十分安い。

 このヒルドイドを知るまでは、色々なボディークリームを使っていたがイマイチ。最終的にはワセリンを塗るしか無かったが、確かにワセリンはすごかった。正直言って、高いクリームより良く効いた。ただこのワセリン、重いのだ。ベタベタ、ヌルヌルという感じで、付けた後は何も出来ない。なので、付けるのに躊躇していたのである。

 そういう状況でのヒーローの登場である。毎日全身に使うもんだから、当然処方して貰う量は爆発的に増えた。1シーズン25gのチューブを15本単位×2回で処方して貰っていた。さすがに、これだけの量を一度にドラッグストアで受け取るのは恥ずかしい。どこまで枯れているオトコなんだ、と思われたくはない。

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 そういうときに、チューブではなく、もっと大きなボトルがある事を知った。それが上の写真、100gボトル。この上には、500gボトルもあるのだが、乾燥肌を自他共に認めている自分ですら、さすがに500gも使わない。そこで最近はこの100gボトルを使うようにしている。たっぷりと、そして量を考えずに使えるのがうれしい。かくして、自分のお肌は潤った。お肌は。

 自分にとって冬の到来とは、深まる紅葉でもなければ、銀杏並木の落ち葉でもない。このヒルドイドの処方箋である。日本の四季の感覚が曖昧になった昨今、季節感を感じるのは「一枚の処方箋」ということに一抹の悲しさを感じたのも、また事実なのだ。