Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

香港100万ドルの夜景

  年末年始は香港旅行のベストシーズンだと個人的には思っている。というのも、気温が16度ぐらい、薄いコート1枚で、日中は暑いぐらいだし、夜でも十分防寒になる。

  さて、香港に降り立った当日、ホテルのチェックインを早々に済ませ荷物を置いてすぐに、オープントップバスの乗車口に向かう。香港の夜景スポットでメジャーなのはビクトリアピークと、あの道にまではみ出したケバケバしいネオン看板。そのネオン看板の下をオープントップバスで通過するスリルは香港で是非体験したいスポットではある。
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そして、香港はまだまだクリスマスモード。確かにイギリスの租借地であることを考えれば、クリスマスと年末年始がゴッチャになっている欧米の風習の影響があることは想像できるが、それに加えて新暦の元旦を祝うより旧暦の新年を大々的に祝う中華圏の影響もあり、街並みはクリスマスとカウントダウンが入り混じった香港らしい雰囲気であった。
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  オープントップバスを降り、そのあとはビクトリアピークに向かう。香港一の夜景スポットであるビクトリアピークは、太平山を中心としたスポット。眼下には香港でも有数の高級住宅地が建ち並び、ビクトリアハーバー、九龍のオフィス街が見渡せる。
  そこにはピークトラムに乗車して向かった。さすが香港有数の観光スポット。発券所にはかなりの人だかり。香港人をはじめとして色々な国籍の人がトラムへの乗車を待ちならんでいた。
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30分ほど待ち、ようやく乗車。誰もがトラムの席を確保するために、我先に乗車する。自分たちも負けないように「がめつく」座席を確保した。もちろん疲れていたから座りたいという願望があったことも事実だが、乗車して登っていくにつれて、座席を確保して正解だと気づくことになる。
半端ない傾斜なのだ。途中からトラムというより、ジェットコースターが登頂に向かっていく感じ。車内には立っている人もいたが、その人たち全員が足を踏ん張り手摺につかんでいる。ノスタルジックなトラムの車内からは想像できない程の傾斜であった。
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  ビクトリアピークから望む香港島は美しい。雰囲気はシンガポールに似ている。現地化した英語と、中国語を使用している、という共通点だけではない。そうではなく主な産業が金融であるので、光の色合いが似ていると感じた。
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  山頂には観光客を目当てとした、土産物店やカフェが建っている。それでも乱立しているという感じはなく、大きな広場があり全体としてすっきりとした雰囲気をうける。歩道を歩きながらビクトリアハーバー、九龍島を一望する。その景色は、美しく、そして魅惑的な感じを受けた。一度そこにドップリと浸かってしまうと、決して抜き出るとこができないような魅惑的な雰囲気。まるでそこにはヒトの本能をすべて叶えてしまうような、しかしどこか刹那的な美しさでもあったのである。
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