Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

白くてドロッとしたもの

今だから告白するが、わたしは「白くてドロッとした」ものが大好きである。もうそのモノは私を夢中にさせ、毎日考えるだけでコーフンしてくる。それを口に含めば、もう幸せ。

私は中華料理が生んだデザートの代表格、杏仁豆腐が大好きなのである。それもフルーツとかと混ぜた杏仁豆腐ではなく、かろうじて固まっている位の堅さの、口に含めばドロッと溶けるぐらいの杏仁豆腐が大好きだ。そこにきな粉と黒蜜を垂らして食べる、その幸福感は何事にも代え難い。

杏仁豆腐の元である「杏仁霜」は杏の種子。それを漢方として使い始めたのが始まりだそうだ。それ自体苦みが強いので、何とかして楽に服用できるようにと甘みを持たせたのが杏仁豆腐の起源である。その後、杏仁豆腐独特の風味はピーナツにも似ているので、結構な割合で杏仁霜ではなく、ピーナッツパウダーを使っているらしい。

さて堅い杏仁豆腐は結構販売されているが、ドロッとしたものはなかなか少ない。もう最近では寝ても覚めてもドロッとした白いモノに魘されている。ということで、自分で作る事にした。

カルディで販売されている杏仁豆腐。自分は市販品では一番旨いと思っているのだが、その杏仁豆腐をもっとドロッとさせたいのである。

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この杏仁豆腐を鍋にぶっ込み、牛乳を入れる。もちろん牛乳は、ケチらずに旨い牛乳を使おう。何だったら生クリームの方がなめらかかもしれない。

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沸騰しない程度に火をいれると、杏仁豆腐の固形部分が溶けてくる。これを沸騰しないようにユックリと混ぜながら、そして、追加の杏仁霜を投入。これもカルディで購入した。

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やっぱり風味を強めにしたいので多めに入れたい願望に駆られるが、そうすると失敗する。溶けずにジャリジャリとするのだ。適度にいれるというのがポイント。そして、なめらかにするように牛乳を入れすぎると溶けない。その臨界点を見分けるのが難しいのだ。

ジムで汗をかき、その後黙々と杏仁豆腐の研究をしている。かくして、自宅にはやたら沢山の杏仁豆腐が冷やされているのである。もう少し、自分が納得の出来る最高作品が出来ればお裾分けをしようと、日々自宅の研究室で杏仁豆腐の作り方を研究しているのだ。