Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

It would be lying if I said there were no strings attached.

下心がないと言えば、嘘になる。
 

  知らぬ間に季節は冬至を過ぎ、寒さも一段と厳しくなって来た。毎年「今年の冬は暖冬だ」という言葉を聞くが、冬は寒い。外に出るにはコートとマフラーが必須だし、雨が降るような日は一歩も外に出たく無いのだ。

 
  しかし、毎年冬至を過ぎたら絶対に行く場所が一箇所ある。早稲田にある穴八幡宮、その場所だ。全国的に金運向上の神様として知られている穴八幡宮は、普段は都内のど真ん中にある社であるはずなのに、ひっそりとした神社であるが、毎年冬至を過ぎた数日間は、この神社のご利益にあやかろうとする人の群、そう、この混み様は「群」と表現するのが一番ぴったりするぐらいの人でごった返す。
 
  この神社が冬至から節分まで頒布するお守り、「一陽来復守」を授けてもらうためにである。地下鉄早稲田駅を降りると、すでに普段より人が多い。さらに普段は何も無い階段にも所狭しと屋台が建てられている。
 
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  境内はちゃんと順路が整備されており、相当寒かったが、1時間程度並んで目的の御守りを購入することができた。
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  ただこの御守り、買うだけでもなかなか大変なのだが、壁に貼るのもなかなか大変なのだ。日付は冬至・大晦日・節分の3日のうちのどれかに、深夜12時に、部屋の中心から指定されている方向に向けて高い場所に貼る。という細かな指定がある。形状も和蝋燭の様な円柱と、どこにもない特徴的な御守りなのだ。ただ、この御守りのご利益は覿面で、実際に好調な金運を維持している。
 
詳しい御守りの解説については下記のブログが詳しい。
 

 

要約すると・・・

(1)大晦日、節分の深夜12時に
(2)家族が集まる部屋の中心から345度の方角に
(3)165度の方向に御守りの正面を向けて壁に貼る!

携帯のコンパスアプリを使って調べるって事です!

  その後は、厄払いのために「深川不動堂」に向かう。昨今のパワースポット巡りと御朱印ガールの登場で、境内には若い女性の姿もチラホラ見える。この不動堂は、厄除けと節分の豆まきで有名な成田山の別院で、都内でも有数の厄除けのお寺。
 
  実際寺の本堂では、一日に数回厄除けの護摩祈祷がされており、誰でも参加することができる。護摩祈祷の大太鼓の音が出す振動が空間を支配し、心地よい僧侶の読経がなり響く中で赤々と燃える護摩火の美しさは、信仰心の全くない方でも感動するだろう。
 
  そして、もうひとつ。不動堂で忘れてはいけないスポットがある。その名は「龍神水」。願い事を書いた紙を龍神水に流すと、龍神様に届き、願いを聞き入れてもらえるという水である。自分はその水で普段着けているパワーストーンを「浄化」する。やはり長年信仰されている水は何か違う。浄化した後のパワーストーンは、チャージが完了した後の様にピカピカと輝きを取り戻したのである。
 
  パワーストーンのチャージが終わった後は、自分たちもチャージ、ということで、門前町に1件ある焼肉店に入る。
 
  門前町の中でも有名なのは西京焼きと京漬物がセットになった店で、毎回行くたびに行列が出来ているのだが、関西人の自分には取り立てて美味しい、寒い中並んでまで食べるものでもないと思う。関東と関西のギャップは色々あるが、自分が一番驚くのは、関東人は味音痴だということ。関西の外食店が関東に出店すれば、行列になっていたりと、驚くような事が多々ある。その店も普通のメニューを出しているのに、あそこまで繁盛していることが自分には不思議なのだ。
 
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  だから、というわけではないが、焼肉にした。やはり昼ということもあり、メニューも夜に比べて割安感が半端なかった。5人前の肉盛り合わせでも十分に満足できるぐらいのボリュームがあり、身体も心もリフレッシュできた。まさしく欲望と願望に支配された一日を過ごしたのである。