Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

韓国料理

  先日、久しぶりに春日部にある韓国料理店に行った。ここは色々な意味で不思議な店で、もちろん料理の味もバツグンだ。

  春日部の、その韓国料理店【大長命】に入るのには少し勇気がいる。自動ドアの電源が落とされて自動ではなくなったドアを自分で開けなくてはいけないからだ。そして、勇気を出して入店すると「いらっしゃいませ〜」と年齢不詳のママが出迎えてくれる。
 
  「お腹減ってるか〜」と怪しげな日本語で尋ねられる。おそらくそれが合図となって、客の注文を受けずに料理が次々と出てくる。
 
  壁一面には、韓国料理名と写真、そしてママ自身が板前から学んだという和食のメニューが所狭しと貼られている。なのに「腹減ってるか?」という一言でこれでもか、というほどオカズが出てくる。
 
  本日も「腹減ってるのか?」と問われ、「もちろん」との一言で、食い切れないほどのおかずが出てきた。
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( 1 )チャプチェ
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( 2 )もつ煮
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( 3 )キムチ
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( 4 )骨付き豚肉の煮物
 
  驚くことにこれが一人前である。大盛りのチャプチェとキムチに、ペコペコだった腹に収まっていく。一息ついたところで、グツグツと煮立ったモツ煮が運ばれてくる。これまた、よく味が染みていてうまい。そしてモツもよく下ごしらえされているためか、全く臭みもない。
  そして、とどめに、骨付きの豚肉の煮物が出てきた。一人なのに「鍋ごと」である。これは流石に食えないと感じた。もう既に、チャプチェともつ煮を腹に収めている身ではある。さすがに無理だ。と思いながら、ママに悪いという気持ちもあり、恐る恐る箸を進める。
  箸で触るだけで肉が骨からほろっと取れる。そして一見大雑把に切って煮込んだ人参も相当柔らかい。食えないと思ったのだが、ペロリと食ってしまった。
 そして会計。不思議なことにこれだけ食って、2000円。もちろん烏龍茶も大量に飲んでいる。多分お品書きでは烏龍茶は300円だから、それだけで2000円近くにはなっているはずなのに、トータルで2000円なのだ。このことは今回に限った事ではなく、いつも2000円なのである。
 
  人の懐具合を心配する必要はないが、それでもこんなに飲み食いをして2000円だとは申し訳ない。それも時間を掛けて煮込んだ料理なのである。だからこそ、飽きない程度に遠くとも通うと改めて感じた。