Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

Sendai

  某S氏が信用しているという「動物キャラナビ」によると私は「落ち着きのあるペガサス」だそうだ。その性格を引用すると

神経質。知的レベルが高くインテリ。感受性が強い。自由を愛する人で、束縛される環境は絶対ダメ。何よりも直感や気分を最優先させる。大変な努力家だが、何かひとつ飛び抜けた才能を持っている天才肌の人が多い。決断力や実行力が無いのが難点。 

なんだとか。果たしてここで指摘されていることが当たっているかはわからない。ただ、頻繁に言われている事ではある。

  その某S氏が3月4日から仙台に行くという。なんたる仕打ちだろうか、片田舎の仙台に行かされるというのは軽く島流しの様な雰囲気さえ漂う。そんな思いもあり、その仙台に行くと聞いてすぐに、陣中見舞いに行かないと、と直感的に感じたのである。そしてそう思った瞬間にすでに予約を入れてしまっていた。

  当初はその様な思いつきであった。だが、考えてみれば、上海に滞在の身の上である。仙台との直行便は週に2便のみ、相当スケジュールに無理がある。当然、仙台に行くルートを選んでいると、最も時間的に可能なスケジュールは、新千歳空港トランジット!仙台に行くのに、仙台を超えて、また戻るという一件無駄なルートがスケジュール的に都合が良かったのである。

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  飛行機やホテルなどを予約していたが、正直にいうと仙台に行ってもすることが無い。ホテルでこもろうか、街歩きでもしようか、などとも考えたのだが、もう二度と仙台などという街に降り立たない事も考えて、日本三景の一つでもある「松島」観光に出かけることにした。そう決めたらすぐに、レンタカーの手配をする。それも出発日の前日。自分が贔屓にしているレンタカーは全て埋まっており、いろいろとネットで物色していると1店舗だけ空車のあるショップが見つかった。

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  当日の14時。目印はドンキホーテ前。早速レンタルした車に乗り、現地に赴く。久しぶりの運転ではあったが、現役時代の感は鈍っていない。無事にドンキホーテの駐車場に車を停めて、店に入った。

  仙台から松島までは1時間程度。45号線をひたすら北上するだけである。一地方都市の仙台も、少し車を走らすとのどかな雰囲気に変わっていく。やがて平野が山間部を走る様になり、本当に松島に着くのかと思っている中、急に視界が開け、幻想的な景色が広がった。

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 少し高台から車で下る中で目に見える景色は本当に幻想的だ。静かな湾に点々と在る島々が、周りの静けさと合間ってまるで墨画に描かれたような景色であった。

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  土産物店が立ち並ぶ道に車を走らせ、駐車場を探す。最も見たい「五大堂」付近に駐車し、まずは五大堂を見る。建物はもとより、その歩道、建物からの眺望、その全てが、今まで見てきたどの建造物とは違い美しかった。そして、水平線までも見える景色の中に点々と島々が映る景色に固唾を飲んだ。

  ホモはプレゼントが好き!

たとえ高価ではなくとも、好意を持っている人から何かプレゼントして頂けると、胸がキュンとなってしまう。それが「俺が買ってやるよ」的な発言とともに買ってもられるのなら、もう即倒ものである。

  松島もそこそこ見た後の、土産物店で物色している時に金運が上がるという御守りを買ってもらった。それには金箔を練りこんだひょうたん型で見た目にも金運が上がりそうだ。その嬉しさにわざわざ上海から仙台まで乗り込疲れも吹っ飛んだのである。

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  土産物店を物色しながら、ランチの店を物色。本当は寿司を食いたかったのだが、すでにお目当ての店は営業終了。仕方なしに隣にあった牛タンの「利久」に入る。

  どこにでもある利休。だからこそ、わざわざ松島まで来て利休に寄る必要も無いと考えていた。しかし、その偏見が間違いであったと店内のメニューを見た瞬間にわかった。松島店限定のメニューがあり、刺身などがセットになった定食があったのだ。それを注文し、他に気になったメニューも注文した。

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  たらふく食いながら話していると、松島観光などということは既に頭から離れ、気づいた頃には土産店は閉まり、次第に太陽も沈みかけている。かなり駆け足で残りの松島を見て、仙台に戻ることにしたのだ。

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(つづく)