Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

I have a high masculine ability

 
俺は男子力が高い

待ち合わせは「俺のエステ」の看板があるセブンイレブン

f:id:fitzgerald_jp:20160105215221j:plain
 
この看板を左に曲がれば、古くから営業してきたであろう古びた数店舗の風俗店がある路地に入る。アジア女性が怪しげなマッサージの勧誘をしてくるのを横目に見ながら、自分は目的の場所に向かう。夜の9時に一人でその路地を歩き、さらにこれから日本人が殆ど居ない火鍋店に向かうのだから、自分のワイルドさ=男子力の高さは半端ないと思う。

  関西最終日は、日本橋に行ったのである。東京の「にほんばし」ではなく、大阪の「にっぽんばし」だ。この「にほん」か「にっぽん」かの読み方一つで、大幅に街の雰囲気が違うものだから面白い。大阪の日本橋は、かのグリコの看板やかに道楽のカニの看板で有名な街である。

f:id:fitzgerald_jp:20160105212707j:plain
 
  やはりこの奇抜な看板は東京には無いと断言できる。さらに営業時間中はカニの足が動くのである。認知されていなければ、気持ち悪いことこの上無い。そして中国人観光客が大挙して集まるのが、東京の日本橋であるとすると、大量の中国人が住み着いているのが大阪の日本橋である。これが、ただでさえカオスな感じがする街を、さらに混沌とさせている理由に違い無い。
  そんな中、自分たちはとある火鍋店に向かう。薄暗い路地に赤色の文字に照らされている看板をみると、それはまるで現地に来たかの様。店内には、ほぼ日本人はいなく、中国語ばかりが聞こえる。そんな中で、火鍋を食べた。
 
f:id:fitzgerald_jp:20160105213413j:plain
 
  私は東新宿にある火鍋が一番美味しいと思っているのだが、こちらの火鍋もなかなか捨てがたい。ゴマだれにクミン油を入れて、肉を食べる。おそらく肉もそんなに高いものでは無いと思うが、それでもたっぷりとスープを吸った野菜とともに頬張ると美味く感じるから驚きだ。ゴマだれに飽きた頃には、ツケダレをポン酢に大量のパクチーを入れたタレに変えてまた頬張る。
  身体に火鍋の匂いが染み付いたかの様に、食べ、食べ、食べ尽くした。そのあとは鍋の熱気と火鍋で火照った身体をクールダウン。それは中華圏から日本に戻る儀式のようなもの。ポカポカする身体を夜の道頓堀で冷やす。まだ5日にもかかわらず、道頓堀は閑散としていた。
 
f:id:fitzgerald_jp:20160105214426j:plain
 
  帰り道に、道頓堀の端っこを少し歩く。この光景、何処かで見覚えがある。
 
f:id:fitzgerald_jp:20160105214539j:plain
 
  この道路幅、左右に所狭しと建てられている店舗、ゴミの出し方、そして街灯の色までが、韓国の一大繁華街、明洞を彷彿とさせる。ただ違うのは、ここは日本であるということと街に人が少ないだけ。やはりここは「大阪民国」であったのだ。過去の自分の思い出がそう主張する。
  その様に思いながら、これまた韓国と同じ様に、片言の日本語で怪しげなマッサージの勧誘を受けながら部屋に戻った。
 
同行者;某T氏