Fitzgeraldの日常

通訳案内士資格保有の貿易業の日常を書き綴っております。

First one who calls it get it.

言ったもん勝ち

 多言語を使用する人間についていえば、電子辞書は必要最低限の道具ではある。自分もCanonのZ-900という電子辞書を使用している。この辞書、確かに日本で発売されている中国語辞書を全て収録しており、その他英語系の辞書も充実しているので内容的には非常に満足しているのだ。さすがプロ仕様の辞書だと言われるだけある。ただ全てに満足しているかと言えばそうではなく、やたら電源の持ちが短くスマホ並。さらには検索にも時間が掛かるので、電子辞書としては最低の部類にはいるだろう。 

 

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 やはり外国語の学習には紙ベースの辞書ではなく、電子辞書を使用する方がいい。まぁ自分も高校時代に電子辞書禁止、『コンセンサス』禁止だと高校教師に言われたクチではあるが、そういう人に限って発音や言い回しが変におかしかったりする。紙の辞書を引く時間を短縮し、外国語の音や会話に触れるほうが効率的だと思うのだ。

 もちろん紙ベースの辞書を使用する利点もある。例文を参照したり、文法的な解説まで載せている辞書などもある。しかし、最近の電子辞書は辞書の丸々収録が基本であるし、前後の単語なども参照できる。文法に関しては、辞書を参考にしなくとも文法書を学習していれば問題ないのである。

 だから「ジーニアスを使用しなさい」であったり「電子辞書は使用禁止」などというのはスポ根的なものなんじゃないか、と思うのだ。だから私は電子辞書崇拝者なのだ。

 かくして普段から電子辞書を使用しているのだが、このZ900、どうしても検索のレスポンスが遅いので使用頻度は落ちていた。そしてたまたま久しぶりに使用しようと思い充電しようとしたところ、メチャクチャ本体が膨れあがっている。我が家も綺麗な方ではない(というかハッキリ言って汚い)ので壊してしまったのかと、じっくりと見ると電池が爆発しそうな程ふくれていた。

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怖くなって、すぐに本体から外し新しい電池を買おうと考えた。

そして数週間が経ち、1ヶ月、そして数ヶ月。

 さすがにこの電子辞書を使いたいと思い、キャノンのHPから購入しようとSafariを開く。んんん、「不都合で回収?」「これってリコールっていうやつ?」 的な文章がHPに載っているではないか。

 早速コールセンターに電話を入れた。ただ、膨張していたのは数ヶ月前。肝心の電池が見つからない。一応は問い合わせをし、「数ヶ月前に気づいたが、ようやく新品を買おうと思った時に見つけた」事を説明。コールセンターの人も、そういうお客様は自分が初めてとのことで、どのような対応が出来るのか、一度社内的に確認する、といって一旦は電話終了。

 そして、数時間後。さすがキャノン。お客様を待たせない。そして一応購入者確認のために本体のシリアルNoで今回は送付させていただく事になりました、との連絡。早速本体のシリアルコードを伝えると、翌日に早くも代替品が到着した。

 は、はやい。さすがキャノン。ということで、Z900も久しぶりに通電。忘れた頃に、捨てたと思っていた膨張電池も発見。レスポンスは遅いが、やっぱり収録内容は充実。これが無い間は、電子辞書崇拝者のこの自分が、チマチマと紙の辞書をめくっていたのだから。

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 回収というのは人生で初めて。自分は控えめなタイプで、思っていてもなかなか口に出せないのだが、当該品が行方不明でも一応は連絡し言ってみるものだと思ったのだ。